第66話 / 全71話

第66話

丞相が失脚してからというもの、朝廷は半分近く空席になってしまった。私は吏部から新たに届けられた官員名簿を睨みつけながら、割れそうな頭を押さえる。空いた役職は三十七。半月かけて補充しても、まだ十二の席が埋まらない。人材がいないわけじゃない。送られてくる連中が問題なのだ。年を取りすぎて目もおぼつかない者。頭の中まで空っぽな者。一見できそうに見えて、中身は真っ黒な腹黒ばかり。

「これは却下。」