第64話 / 全71話

第64話

翌日の朝議。私は太子の朝服をまとい、龍案の脇に腰を下ろした。下に並ぶ文武百官の視線が、昨日までとは明らかに違っていた。そこにあったのは、これまでのような警戒や取り入りではない。値踏みするような、複雑な眼差しだった。丞相は死に、陛下は重傷を負い、太子が監国する――。朝廷という場所で生き抜いてきた古狸たちは、皆、新たな主を見極めようとしている。

兵部尚書が一歩前へ進み出た。