
宿敵が上司になって、毎日すり寄ってくる
ペア腕立て伏せは罰ゲームのはずだった。耳まで赤い宿敵が覆いかぶさり、キスはルールになかった。街の案件は次々と消え、相手のCEOは何年も争ってきた男その人だった。宿敵が上司になったオフィス恋愛。
一級ジャンル
ロマンスのうち、復讐、職場恋愛の小説。

ペア腕立て伏せは罰ゲームのはずだった。耳まで赤い宿敵が覆いかぶさり、キスはルールになかった。街の案件は次々と消え、相手のCEOは何年も争ってきた男その人だった。宿敵が上司になったオフィス恋愛。

優秀社員賞の握手が、二人の最大の接触だった。なのに肩書きは増え、噂は止まらない。周防社長が昇進させ続ける理由は一つ——心の声が聞こえ、私は毎日その声で彼を解体しているからだ。

喧嘩の直後に展示ホールの灯箱が落ちた。目が覚めた私は彼を知らないフリをするつもりだった。瀬川律は目を赤くし、三年の婚約と式場予約を並べ、唇で確かめろと言う。欲しかったのは賠償。彼が欲しいのは、サインしていない結婚だった。

男の秘書を、三年、抱いた。 毎日、絡みついて、床へ引き込んだ。 また死ぬほど絡み合っている最中、眼前を数行の弾幕が流れた。 【来た来た。悪女の偽令嬢、まだ自分のいい暮らしが終わるなんて知らない。】 【青柳瑛、可哀想。天野家の実子なのに、取り違えられただけじゃ足りず、大人になって巣を奪った女に身を売れ。】 【あと数日耐えろ。親子鑑定が出る。実家に戻って、うちのそのと出会い、この女を顔面から殴れ。】 【そのこそ公式カップル! 善良な女主に、本物の御曹司。完璧!】

辞めた日、私は元会社を呪うシステムを手に入れた。 「元社長に痛風を発症させる」:500ポイント。 「パワハラ上司を衆人環視で失禁させる」:2000ポイント。 「全社を集団食中毒にする」:10000ポイント。 ウイルスソフトだと思い、いちばん安いのを試しに押した。 三秒後、元社長がタイムラインに動画を上げた。足の指が豚足みたいに腫れ、悲鳴がフロア中に響いている。 画面を見て、私はゆっくり笑った。 それから、「会社倒産」の値札がついた項目を開いた。