第10話 / 全17話

第10話

午後いっぱい、私は針のむしろに座らされているような気分で、仕事にまるで集中できなかった。

指だけは機械的にキーボードを叩いているのに、視線は何度もパソコンの画面を越え、こっそり藤宮へ向かってしまう。